スムーズな転職のためにはタイミングも大事
転職を考えるときは、転職にともなう問題点と改善策を把握することが大切だ。そのためには、転職活動を始めるタイミングも関わってくる。転職活動の具体的なタイミングとして、退職後に始める方法と現職を続けながら始める方法とがある。転職を希望する人は、それぞれの方法についてメリットとデメリットを知ったうえで、問題点と改善策を考えていこう。また、退職理由を問われたときは、現職への不満を口にしないことが大事なポイントになる。
まず、退職後に転職活動を始める場合、最大の問題点は収入源が途絶えることだ。自己都合での退職になるため、会社都合の退職よりも雇用保険受給までの空白期間が多くなる。転職活用に専念するためにも、退職に踏み切る前には当座の生活費を確保しておきたい。しかし、希望する求人と出会えるかどうか未知数なので、スムーズな再就職ができるかどうかの不安材料がでてくる。このような思いをしないためには、退職に踏み切るタイミングを慎重に決めることが転職への不安軽減にもつながる。
一方、在職中に転職活動を始めることで、収入源が途切れるリスクの回避が可能になる。ただし、仕事をしながらの転職活動は時間が取りにくいほか、勤務先の退職がスムーズにいかない可能性もでてくる。法律上では「退職届」の提出は退職日の2週間前までとなっているが、少なくとも1カ月以上前に申し出たほうがよいからだ。それとは別に、引き止めによってスムーズな退職ができない場合もでてくる。